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【雑記】パイロット試験に落ちた彼氏の慰め方

1月31日、航空大学の最終試験の結果発表があった。残念ながら不合格になってしまった彼ピッピの慰め方が分からず困ってしまったという話。

 

この日は平日で普通に仕事があったのだが、結果がホームページに張り出される午前10時、いても立ってもいられず会議の最中にスマホで確認。何度見ても彼の番号はなかった。ただ座って話を聞くだけなのに会議中ずっと心臓がバクバクしてた。

会議が終わって30分後ぐらいにLINEで謝罪付きの報告が来た。私に謝るのは的外れな感じがしたので謝らなくていいということと、全力を賭して挑んでいた試験だったので私もとても残念だということと、次のステップに向けて頑張らなければいけないということと、私にできることがあれば言ってほしいということを、もう少し健気に伝えた。

それに対する彼の返事の仕方によると、私の期待に答えられなかったことに対しての謝罪だったようだ。

難関の学力考査や身体検査を卒なく通ってきたし、(彼の話を聞く範囲では)面接の手応え的にもイケると思っていたので、ここ数日は受かるのだと思って彼の前ではしゃいでしまっていた。まだ分からない結果に浮かれている姿を見せてしまっていた分、期待を裏切ってしまったという罪悪感を感じさせてしまったのだと思った。

 

仕事の後に会えることは伝えてあったのだが、少しいつもより残業してしまった。終わった直後にLINEを開くと、会社最寄り駅にいるとの連絡が数分前に来ていた。

慌てて会社を出ると会社の建物の前に彼が手ぶらで立っていた。静かに近づいて抱きしめた。抱き合うと彼は静かに泣き私も少し涙目になった。しばらく無言だったが涙声に何か言われた。謝っているようだった。御免は言わないようにと少しキツめに言ってしまった。

10分ほどそうしていただろうか。ずっと抱き合っているわけにもいかないと思い始めていた。彼の鼻をすする音の間隔が長くなってきたので、少し遠くの駅まで歩いてみないかと提案し、手を繋いで歩いた。20分ほどで駅に着いてしまったが、2言3言の会話しかしなかった。その間、慰め方を思案していたが何も思いつかず、労るように手を温めたりきつく握ったりすることしかできなかった。

駅についても彼はしょげたままだった。私がいつも乗る地下鉄の駅に誘導されそうになったが、こんなに元気のないままで帰したくないと言ってみたところ、もう少し先まで歩くことになった。単純にもう少し一緒にいたかった。

会社から駅に向かうまでは、猫背で足を引きずるように歩いていたが、彼の姿勢と表情はだいぶマシになった。ビル風が強く寒かったので、気がそがれたのかもしれない。

 次の駅についてしまった。大丈夫かと聞いたら彼は黙って頷いた。私たちは地下鉄に乗った。

 家の最寄り駅まで送ってもらうのが定番なのだが、今日は私のほうが送りたい気持ちでいっぱいだった。提案してみたが、断られてしまった。きちんと彼が自分の家へ帰れるのか、心配だった。

 最寄り駅でいつも通りハグをして別れた。

来たときと逆の電車に乗って、彼がホームからいなくなるところまで見送った。窓の向こうの彼は心ここにあらずな表情だった。

 

私は何をすべきなんだろうか。私は相手がしてほしいと思うことをしてあげたいのだが、相手はそれを伝えるだけの気持ちの余裕がない。何をしてあげたらいいのか、自分で考えなければならない。

気づいたらやけ酒をするための肴を買っていて、泣きながら帰路についていた。電車のクラクションが遠くで聞こえて、私をさらに不安にさせた。

LINEに ありがとうのメッセージがきていた。私は、何をしていいのかは分からないが、なんでもしてあげたいと思ったので、そう伝えた。

 

 【追記】

この先彼はどうなるのか、不安で仕方がなかったのだが、再び試験を受ける準備をすべく、今通っている学校に残るための手続きをしているらしい。就職課に相談してもろもろ決めたようだ。

彼が彼のやるべきことを整理できてよかった。何より適切な相談先があったことにホッとした。ついでにいうと就職課と比べ何と私の役立たずなことよ…。